心筋梗塞の痛み



いろいろな症状があるようです。以下は体験談にもとずいた痛みの例です。

*胸の痛みの性状や有無だけで、「心筋梗塞である」、「心筋梗塞でない」との確定診断はできません。

痛みを参考にしてください。

体験1

1.胸が締め付けられる痛み

2.胃が手で掴まれて取り出されそうな痛み

3.あごの骨が砕けていくような痛み

これが初めは1だけ、だんだん1の間隔が短く1週間後に1から3までで止まらなくなる。

この1だけの時は、冠状動脈がつまったり流れたりしている期間。

体験者の場合、この間に細い血管が自然にできて、詰まった冠状動脈の迂回路となった。

自然なバイパスができて、これが命を助けたと考えられる。

 

体験2

胸の左の前と、胸骨の中央部に押さえつけられる圧迫感があり、さらに締め付けるような胸の苦しさ、また、焼けつくような痛みが胸に起こる。

これが30分以上続くと心筋梗塞。(30分でおさまれば、まだかろうじて流れている狭心症)

痛みのあるところを押しても痛みが変化しない。横になり、仰向けに寝る、など体位を変えてみても痛みは変化しない。

左肩や左腕、下あごから喉、歯に圧迫感や痛みを感じる痛みがある場合も多いそうです。

痛くない心筋梗塞も 少なくない

65歳以上の113人の急性心筋梗塞の胸痛の有無

年齢 胸痛あり 胸痛なし
65?75歳 71% 29%
75?85歳 50% 50%
86歳以上 25% 75%

心筋梗塞に典型的な胸の痛みを示すものは約60%しかありません。

そのために急性心筋梗塞の患者さんが、「帰宅してよい」と誤診される頻度が4?13%あるといわれています。

残念ながら、誤診された患者の11%?25%が死亡しているという事実があります。

ただ、逆にいえば、心筋梗塞に典型的な痛みだけでも覚えておけば約60%の人が初期段階で防げます。

心筋梗塞に似た痛みの病気

胸膜性胸痛(肺炎、結核、悪性腫瘍の原因の時がある)

胃食道逆流症(食道がんのリスクを高める)、助間神経痛

ヘルペスウイルスによる帯状疱疹、胆石、急性膵炎、など。